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プロフィール
糟谷銑司(かすやせんじ)
愛知県岡崎市出身

長渕剛、BOOWYのマネージメントを経て、(株)アイアールシートゥコーポレーションを設立。
布袋寅泰、今井美樹らが所属。
平成15年7月から平成19年6月まで社団法人音楽制作者連盟理事長に就任。
文筆活動は、出身地の岡崎に由来して「糟谷岡崎堂」で行う。
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西国遍路
2009年5月11日

5月4日に東京に戻り、つかの間のゴールデンウイーク
をかみさんと娘と一緒に食事をして過ごし、5日子供の
日の朝には広島へ向かうために東京駅に。

旅は読書場でもある。ベトナムではルネッサンス期を題
材にした「ミケランジェロの暗号」に没頭したが、この
手の洋書本はいくらおもしろくても旅にはまらないこと
もしばしばある。ベトナムでの旅本は例外中の例外だっ
た。仙台からの帰りの新幹線で本を読み終えてしまい、
次に読むべき本がみつからないという読書の谷間のまま
旅に出ることになった。
旅にすんなりはまるのはなんと言っても司馬遼太郎の街
道を行くシリーズか藤沢周平の用心棒シリーズ。この両
シリーズは、書かれている風景がまったくちがうにもか
かわらず、ロンドンでもアムステルダムでもサンフラン
シスコでもカリブ海諸国でもはまった。いわばわたしの
旅の必需品なのだが、あいにく4月にプチ司馬・藤沢ブ
ームが訪れて読みまくってしまっていた。
そこで、はまればもっけもんとスケベ根性をだし「死海
文書」を持参に及んだがだめだった。新幹線が小田原を
通り過ぎる前にギブアップしてしまった。
新聞読んでもまだ着かない。
弁当食ってもまだ着かない。
車内でメールしてもまだ着かない。
車中でやることなにもなしとひさしぶりに時間をもてあ
ます長い旅になった。これなら素直に飛行機で行けば良
かったのかもしれない。
やっと広島駅に到着し、タクシーに乗る前にコンサート
が行われる会場を確認する。ALSOKホールとなって
いた。
ALSOKホール???? どこだっけ???
そこで岡山の友人のZに場所を確認しようと連絡すると、
ちょうど旅から岡山に帰ってきたところで、旅の荷物の
整理と洗濯と部屋の掃除をしているところだという。2
週間前にZが仙台で井上陽水とお茶を飲んだという話を
すこし聞いてから、ALSOKホールはなんじゃらほい
と訊ねると旧郵便貯金会館だと教えてくれた。 
最近はネーミングライツとかで以前親しんでいた名前と
違っている会場が多くなった。ロンドンでも、ロックの
殿堂ハマースミス・オーディオンやタウン&カントリー
という音楽ファンに愛された名前はすでに無く、両会場
ともカナダのビール会社の名がついている。ふしぎなも
ので名が変わると伝統までも無くなってしまうように感
じる。渋谷公会堂はCCレモンホールだし名古屋市民会
館は中京大学ホール。伊藤春夫君(仮称)が有明賢三君
(仮称)に知らないうちに変わってしまったようで実感
もなにもない。ネーミングライツもいいような悪いよう
な・・
ライブが終わって会場をでると雨が降っていた。ホテル
のバーで一杯やってチロリン村の「中ちゃん」に顔をだ
す。この店はカウンターだけの店だが30数年間なにも
変わっていない。煙草は吸えるが灰皿はなく吸い殻を床
に捨てるところまで変わっていない。
アンタが向かいのソープランドに行くためにこの店で時
間待ちをにしよったがね、と中ちゃんがいうから、いや
俺じゃない、人聞きの悪いことはいわんといて、あれは
竹五郎だというと、竹は元気しとるんかいな、松はどな
いしとるんや、梅はどこにいったんや、と昔話に花が咲
いた。屋台に入り口をつけただけのような店だが、店主
の中ちゃんはその昔は或る有名ホテルのコックをしてい
た経歴の持ち主だから、ステーキも焼けば牡蠣も焼く。
アスパラも焼けば煮込みもだす。焼き上がった肉や牡蠣
の皿にクレソンや野菜が山盛りとなってでてくる。料理
は手際よく早い。屋台風なのになぜか洋食的なプレゼン
がミスマッチの魅力で、しかも味付けが昔と一切かわら
ず美味い。いくらかね? と勘定を聞くと、8千円を8
千万円というところも一切かわらない。広島のマニアな
人達に愛されて開店以来なにも変わることなく数十年。
もうこんな店は日本中でここしかないだろう。同行の3
人の女性と1人の男性の4人組の家族には、ソープラン
ド街の外れにあるディープなチロリン村はいかにも似つ
かわしくないように思えたが、皆さん美味しいと喜んで
くれた。中ちゃんが腰が痛いけん、もう年じゃけんな、
いつまでやれるかわからんぞと前屈みになって仕事をし
ていたのがちょっと気になった。

翌日は広島から岡山に移動し、岡山からマリンライナー
号に乗り、瀬戸大橋を渡って香川高松へ。初めて瀬戸内
海を鉄橋で越えた。香川へはなんども行ったことがある。
今はなくなってしまったが20年ほど昔には、あの新宿
にある日本初の高層ホテルで有名な京王プラザホテルの
直営ホテルが高松にあって、コンサートツアー音楽業界
では幽霊ホテルとして有名だった。霊感が鋭くないわた
しはそういわれてもなにも感じなかったしなにもでくわ
さなかったが、霊感が強いN歌手は廊下ですれ違った人
が消えたとか、部屋に入ると知らない人が座っていたと
か話をしてくれた。あまりに気味が悪いんで部屋を変え
てもらったがどこの部屋に変わってもおなじ人が訪ねて
きたとも言っていた。
昔はそのようなホテルが日本中にあった。大阪のTホテ
ル。福岡のIホテル。札幌のPホテル。東京のOホテル。
でるところは決まって昔はここは墓場だったというのが
相場で、昭和40年代50年代の日本国中都市大開発時
代の副産物話に尾がつき鰭がついたものだったのではな
いか。霊感の鈍いわたしもなにかそのような目にあった
ことは1度だけあった。P市のRホテルでめずらしく金
縛りにあったのだ。部屋の電気を消して寝たがトイレの
電気を消し忘れた。夜中に目が覚めるとすこしだけ開い
たトイレのドアから灯りがこぼれていた。電気消さなき
ゃ。でもめんどくさいなと思っていると、こぼれた灯り
が人影で遮られた。あれェ?!! と思った瞬間金縛り
になった。金縛りが解けるとまたしばらくして黒い人影
があらわれ、そのたびに金縛られた。おいおい、俺はS
M趣向の縛られマニアじゃないぜ。金で縛るんじゃない
よと与太口を叩けるようになると黒い人影君はどこかに
消え失せていった。翌朝、ホテルのロビーに集合すると
ツアーご一行様全員が一晩中金縛りにあったと騒いでい
た。そんなこともあったけど、ここ最近はそんな話は聞
いたことがない。幽霊の正体見れば枯れ尾花という。ネ
ットワーク社会では情報により枯れ尾花ははじめっから
枯れ尾花と知れていて幽霊に変身する機会も失われてし
まっているようだな。

楽屋の窓から屋島が見えて、高校の時の修学旅行を思い
出した。愛知県の国鉄岡崎駅から夜行に乗り翌朝山口へ。
山口で秋吉台の鍾乳石を見学し、その夜は広島の宮島に
一泊。厳島神社に詣でて旅館に帰るとおなじ愛知県から
修学旅行で来ていた別の高校の生徒とでくわし、どちら
が売ったわけでもなくいつしか喧嘩騒ぎになった。担任
に怒鳴られ、飯は食わさん! とあやうく夕飯を召し上
げられるとこだった。
翌日、広島から岡山へ。宇高連絡船で高松に来て、屋島
に登ったのだ。今回もそうだったが、あの時も瀬戸内海
は海からの水気が淡々と立ち上り、夕陽に島影がぼんや
りと海に浮かんでいた。平家の没落、祇園精舎の鐘の声
・・という平家物語の舞台に今俺はいるんだなとの思い
が強くしたことを憶えている。
楽屋にいたスタッフに、あれは屋島じゃないかね? 
と聞いたが、誰も知らなかった。いや、俺はね。高校の
時に修学旅行で屋島に来てね、と語ってみたが、本番を
前にして最後の確認をしているスタッフには迷惑だった
かもしれんな。思い出など共有していなければなんの価
値もないのだから。
ライブ後は現地主催者のA氏とホテルのバーで一杯やっ
てから食事にでた。考えてみれば、仙台でも広島でも高
松でもライブが終わるとホテルのバーで飲んでいる。こ
りゃ麻生と一緒かァ。麻生の肩はいっさい持つつもりは
ありませんが、ホテルのバーは安くはないがけっして高
いものではないということはお断りしておきます。だい
たい食事前に軽く一杯飲むとすれば早い時間から開けて
いるホテルのバーくらいしかないのです。それはそれと
して食事にでてみると、連休最後の日と云うことで軒並
み休業していて名にし負う夜の高松の繁華街は火が消え
たような淋しさだった。A氏行きつけのどの店もやって
いなかった。行き場が無くなって、もう帰ろうかといい
ながらグズグズと歩き続け繁華街を抜けると、A氏がい
うところのディープなエリアに踏み込んでいた。そのデ
ィープなエリアにジャマイカンバーが1軒だけ店を開い
ていて道路に灯りがこぼれていた。連絡すると駆けつけ
た舞台監督のE坂やS藤も合流し、カリビアン・バーベ
キューチキンを食べ、ジャマイカビールのレッド・スト
ライプを飲んだ。この食べ物とビールの組み合わせは、
カリブ海のモンセラット島のチャーリーズ・バー以来の
ことだった。翌日高松空港に向かう途中に、浄土宗の開
祖法然を祀る西国札所寺があるのが見えた。四国は空海
との同行二人だけでなく法然との同行二人があることを
知った。平安、鎌倉の時代がまだ息づいていた。
by kasuya_senji | 2009-05-11 15:14 | Comments(0)
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