2006年9月6日
9月4日は姪の結婚式に出席するために娘をつれて岡崎
へ二人旅。二人いる僕の妹の子供達と我が家の子供達は
同じくらいの年齢で、子供の頃からいとこ同士というよ
りも遠く離れてはいるが兄弟のような関係だったので娘
はどうしても出席したかったのだろう
新郎は26歳。新婦は22歳という若い夫婦が誕生した。
新郎家の宗旨はなにか知らないが新婦家はたしか浄土宗。
結婚式はどういうわけか教会で牧師さんの指導で神に永
遠の愛を誓った。教会の祭壇奥の壁にステンドグラスで
描かれたイエスがいて、その両脇に4使徒であるマタイ、
マルコ、ルカ、ヨハネがいるという構造になっていた。
この4人の絵の下にはローマ字で名前が描かれていたが、
それぞれを英語読みをすると、
マタイはマシュー。
マルコはマーク。
ルカはルーク。
ヨハネはジョンだった。
キリスト教系の国々では、ファミリーネーム(苗字)は
ゴマンとあるがファーストネーム(名前)は、そのほと
んどが聖書の登場人物から名付けられる。
映画もまた聖書の物語から引用されることが多い。
旧約聖書で初めて殺人を犯す人間として登場するのがル
カで、「人が背負っている原罪」の象徴的な人物であり、
映画「スターウオーズ」は主人公:ルーク・スカイウオ
ーカーの過去がいかなるものであったかという謎が最後
に解き明かされるという仕立てになっていた。
リドリー・スコットの「ブレード・ランナー」。ルトガ
ー・ハウアー演じるレプリカント:バティーは人工的に
セットされた4年の寿命がつき死ぬ。バティーの手から
解き放たれた鳩が雨が降りしきる中どこまでも飛び続け
るシーンでこの映画は終わるが、この逸話はノアの箱船
の物語だ。大雨大洪水の世界の終わりをさまよった末、
雲の晴れ間の天上に一点の光を見たノアは鳩を解き放つ。
やがて鳩はオリーブの葉を咥え帰ってきて新天地の存在
を告げる。鳩とオリーブは愛と平和と豊穣のシンボルと
されるが、リドリー・スコットは核戦争のあとの汚染さ
れた2019年のロスアンゼルスの雨空の彼方に人類が
行くべき新天地の可能性をもとめ映画の最後に鳩を飛ば
したのだろう。そんなことを考えたり賛美歌を歌ったり
しているうちに結婚式は無事終了。次はうちの娘か・・