2006年11月24日
わたくしの仲間に、ぶらきぼうさんと云う人がおります。
もちろん、ぶらきぼうはペンネームで、たぶんぶっきら
ぼうという言葉からの転でありましょう。
ぶらきぼうさんは、多趣味の人でありまして、釣り、旅、
食、歴史の徘徊などを楽しみますが、特に歴史の徘徊に
は昨日、一昨日から思いつきで始めたのではなかろうと
確信できる市井の本格派でもあります。
どこかは知らないがどこかに通って、ローマ帝国の始終
を研究した痕跡がある。キリスト教も信仰という角度で
はなく歴史的な関知からそーとー勉強したようで、十字
軍にも詳しく、ゆえにフリーメイスンなどについて質問
をしたりすると、では早速ですがこれを読んではいかが
ですか、と本を送ってくれる。
約2000年前にナザレで産まれたイエスが広めたのが
ユダヤ教から発展した新興宗教ともいえるキリスト教で、
イエスの死後、イエスの考えや言葉や行いや伝説が使徒
によって「預言書」や「手紙」として書き残されまとめ
られたものが「新約聖書」である。その当時の地中海世
界の王はローマ帝王で、当然ローマ帝王より偉い者は地
上には存在せず、イエスを神の子とあがめるキリスト教
は異教であり、イエスもローマ帝王によりゴルゴダの丘
で処刑された。その後、ローマ帝国の繁栄とキリスト教
の信仰が地中海世界で同時進行ですすみ、ついにローマ
帝王がキリスト教に帰依したあたりで、ついにローマ帝
国は最大の繁栄に至たる。至ると同時に滅亡に向かうこ
とになるのは、日本でも、祇園精舎のゴ〜ンと鳴る鐘の
音は盛者必衰のことわりをあらわしまっせ、と平家物語
に書かれたとおりである。と、このような事については、
ぶらきぼうさんは詳しい。とても詳しい。とても昨日今
日興味を始めたとは思えない。
また酒好きでもありまして、ウイスキーにもワインにも
日本酒にも鹿児島県人らしく焼酎にも詳しいが、酒につ
いては酒故の失敗談の逸話に特筆すべき物語が隠されて
いて、このことはご自分でも委細承知のようで、俳号は
酔狂亭と称する。痛飲したかと思えば、次に会うときに
は禁酒したとなり、酒断ちであればと気を遣って酒場で
はない場所に誘うと、中国では正体不明の体であったと
言うから、断った酒はいかがしたのでござろうかと問え
ば、あれは日本国内のことでござって、中国ではそう誓
ってはいないのでござりましてなあ・・・と、俳号通り
の酔狂ぶりでもあります。
この糟谷岡崎堂は「ネット・スプラウト・ミュージック」
というサイトにリンクを張っているが、このサイトにあ
る「ぶらきぼうの言いたい放題」はすこし前向きに勉強
してみようかな、と思われる人々に是非とおすすめする。
ただし、お断りがあります。ぶらきぼうさんサイトで糟
谷岡崎堂の紹介があり、おもろいおっさんやでこの人は、
と云った主旨で紹介されていると理解しますが、レコー
ド業界の生々しい状況をかいま見ることができますとも
書かれているのであります
昨年の8月よりはじまった岡崎堂にて、レコード業界の
生々しい話は1話も書いていないので、このサイトから
リンクをたどって読みに来ていただいた人には、あれは
酒の席での話であります・・と申し上げておかねばなら
ないでしょう。