2006年12月14日
ほら。言ったとおりでしょう。
12月も、もう14日も過ぎてしまった。
年賀状のデザインをして、デザインをするのはアートデ
ィレクターのNさんでわたくしではありませんが、Nさ
んとあれやこれや、
「旅とは?」
「焼きそばにあり」
「こころは?」
「出会い。出来事」
「京都とは?」
「逃げるにしかず」
「そのこころは?」
「茶の道の奥の深さよ」
「おなごとは?」
「○かな・・・」
「そのこころは?」
「だって×だもん・・・」
などと、禅問答のような会話の後にデザインは上がって
くるものですから精神的に深く参加しているのでありま
す。
正月のお節料理の予約もして、町内のもちつき大会の日
程も決まり、大掃除の手配もして、そうだ来年の手帳も
買わなければイケナイな。
今年は我がIRc2のアーティスト・今井美樹が紅白に
出場することになって31日まで仕事が続く。暮れに向
かって忙しいな。現場は大忙しだな・・・
と思っていると、事務所が入っているビルの修理で工事
車両がくるから駐車場に置いてある愛車Pを移動しなさ
いと連絡を受けた。2日間ほどのことだから別の駐車場
に移動しようとすると、ありゃりゃ・・・
バッテリーがあがっていた。
さっそくJAFに来てもらいバッテリーは復活したが、
エンジンは40分ほどかけっぱなしにしなければならな
い。エンジンを稼働することでバッテリーを充電するの
である。
ドコドコドコドコと車乗りには心地よいサウンドだが、
周辺住民にはただただ迷惑な音を発している車の横でわ
たくしは考えたね。アイドリングが地球温暖化の最大の
原因のひとつであると。これこそが元凶であると。
米国立大気研究センターが発表したところによると、4
0年もしないうちに北極海の氷が溶解して消滅するそう
だ。北極の氷が溶解すれば南極の氷も溶解する。冬場に
なればまた凍るそうだが、ただし、現在よりはるかに薄
い氷だそうだ。水位がどのくらい上昇するかは諸説あっ
て、まだ確かなところはわかっていないが、東京の芝浦
から日比谷から新橋、溜池あたりは水没するのではない
か。溜池は元の溜池に戻るのである。
溜池にある東芝EMIはオフィースを引っ越ししなけれ
ばならないだろう。溜池よりは若干小高い赤坂に建つ新
ビルに移転がきまっているという話も聞くが、まさか水
没防止策じゃないだろうな。そこまでECOかねあの会
社は。
富岡八幡宮も水没か。続いて江東区もかなりな範囲で水
の下。山手線の上野から鶯谷〜王寺にかけて西側が台地
になっているが、あれが約10万年前の海岸線で、だと
すれば上野から東側一帯も海となる。
セーシェル諸島も完水没。ハワイ諸島もワイキキもなく
ただ大海原にマウナケアなどの高い山がぬっと海から顔
を出している状態となるのであろう。それもあと40年
後のことだと警告している。このままでいくと、我が家
の娘や倅が60才になるころという視覚可能な時間帯で
世界の終わりが来るようです。
冒頭にも、ほら言ったとおりでしょうと書きましたが、
世の中で一番早いものは、上海のリニアモーターカーで
もなく、ジェット戦闘機でもなく時間でありましょう。
40年なんてアッという間でしょう。
われわれが出来ることはなんでしょうか。
一人くらい環境対策なんかしたって、どーもならんよ。
などと言っている時ではないようです。
全人類が全員で一人一人が出来る最大限のことをしなけ
れば、救えないという結論が出たのです。
あなたが出来ることはなんでしょうか。
全人類がシャワー時間を1分間縮めることで1%の貢献
となるそうですよ。
東京の、世界の大半が沈むのみならず、温暖化で砂漠化
がずんずん進み、農作物の収穫が半減していっています。
仏教で言うところの末法の世が現実のものとなろうとし
ている。昔の絵巻に画かれた末法の世は地獄絵だった。
でも現代は、人々が地獄絵に震え、南無阿弥陀仏と唱え、
宗教心を持って生きることで救いを求めることができた
鎌倉時代とは違う。宗教でも救えないのだろう。宗教は
原理主義に支配され、かえって争いが広がっている時代
である。そう考えたわたくしは、ぶるぶるっと震えが来
て、あわててエンジンを停止した。