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プロフィール
糟谷銑司(かすやせんじ)
愛知県岡崎市出身

長渕剛、BOOWYのマネージメントを経て、(株)アイアールシートゥコーポレーションを設立。
布袋寅泰、今井美樹らが所属。
平成15年7月から平成19年6月まで社団法人音楽制作者連盟理事長に就任。
文筆活動は、出身地の岡崎に由来して「糟谷岡崎堂」で行う。
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東京マラソン−2
2009年3月11日

そのころYは大阪の老舗の呉服屋の東京銀座支店で働い
ていた。田舎から同級生が進学、転勤、東京旅行にと上
京する度、案内係をかってでてくれていた。デズニーラ
ンドはまだなかったころだから、若いYが同級生を案内
するのはもっぱら銀座、浅草、皇居あたりだった。
Yはほどなく大阪の本店にもどることになるが、銀座店
当時は下っ端の下っ端。忙しくもあったが重要な仕事を
まかされてるわけではなく時間も自在がきいたから、た
まには小石川の学生寮に住んでいたわたしを訪ねてきた
りした。この寮は三河地方の高校卒業者が住む寮で、Y
がくれば中学、高校の仲間があつまりワイワイとおそく
まで語りあった。貧乏学生の時代だったから酒など飲み
明かした記憶はない。ジュースもない。ただただ語りあ
う話だけが主役だった。
Yは大阪の本店にもどってからは仕事の合間にコンサー
トを観に行けるくらいの余裕はでたようで、昨年、長年
持っていたけどもう使わないからと当時買ったアルバム
やコンサートのパンフレットを進呈してくれた。レッド
ツェッペリン、シカゴ、カーペンターズ、ママス&パパ
スなどレコードが数十枚、呉服屋らしく風呂敷に包まれ
ていた。このレコードはYからもらったんだと大野君に
言うと、Yはあげたんじゃない預けただけだと言いはる
ので、返却不用の預かり物として手元においてある。

マラソンコースは日比谷通りを品川に走り、15㎞を過
ぎるとUターンし再び日比谷通りを晴海通りまで戻ると
中間点になる。タイ君はリタイアか救急車の世話になっ
ていることだろう。勝手ながら、これからの実況中継で
は登場しないことにする。
中間点を過ぎたコースは北へと浅草に向かう。
途中の柳橋の近くには天ぷらや「大黒屋」がある。
柳橋芸者衆華やかなりしころの旅館を改造した天ぷらや
で、その風情のよさに目をつけたCMディレクターに騙
されるように口説かれ、その店の頑固な親父がテレビに
登場したことがある。いつものように穏やかながら威厳
に溢れた顔で登場していたが、親父に言わせると、なー
にただ機嫌が悪かっただけですとなる。天ぷらをあげる
親父の前のカウンターに座った中山美穂嬢がビールを一
口飲み、いつものように上唇にひげのように泡をくっつ
けたままいかにも美味しそうな表情をするキリン一番絞
りのCMである。
我が家の子供がちいさかったころ、わたしにすすめられ
てかみさんがビールを一口飲んだ。そのときに泡が上唇
にくっついていて、娘におかあさん中山美穂にそっくり
といわれたが、かみさんは似てないわよー、あんなにき
れいじゃありませんと方角違いの否定をした。

浜町を過ぎるあたりの隅田川の西岸には居酒屋「山利喜」
がある。この店も大正末期、昭和初期に開店した店で下
町では名が鳴り響いている。夕方5時の開店に間に合わ
ないと延々と席が空くまでまたなければならないほど繁
盛している。この店の名物は煮込み。モツを味噌で煮込
んだものだが、ハイカラで味付けにはデミグラソースが
たっぷりとつかわれている。煮込みを頼むとかならずガ
ーリックトーストを注文し、のこったソースをパンにつ
けて食ったならもうこの店はわすれられないものとなる。
4つの大鍋の煮込みが売り切れると店は閉店。
雷門にぶつかるとランナーはUターンし江戸通りをふた
たび南下。ランナーは南下するがここはいったん雷門に
停車してみよう。雷門の左手にいまどき1960年代の
ダンスミュージックばかりをかけている妙なディスコが
ある。そんなに大きくない店内で昔のように客がフロア
ーで同じ振り付けで踊るのである。この店のオーナーは
わたしの後輩の同級生で浅草生まれ浅草育ち。客筋はほ
とんどが地元浅草の人達で老いも若きも同じ振り付けで
踊っている。週末となれば店は客で立っている場所もな
いくらいごった返している。ちなみに、酒をサービスす
るバーテンダーの修行がまだ甘いから飲む酒はビールか
シャンパンが一番無難だとオーナーがこっそり教えてく
れた。

さて晴海通りまでもどるといよいよ築地、佃にコースは
すすむ。佃島のとなりの月島はもんじゃ焼きが有名だけ
ど、わたしは月島にラーメンを食いにいく。町田の有名
店「69n Roll ラーメン」の嶋崎氏がプロデュ
ースする店で、ブタの骨を沸騰させずにダシをとるから
豚骨醤油味といえどスープは透き通っていて、この店に
しか出せないすばらしい味となっている。麺も自家製麺
で、ラーメン界の巨匠佐野実氏が全部たいらげた後、う
ーんと唸ったと言われている。ついでながらチャーシュ
ーが絶品。味付け玉子が絶品。月島駅徒歩2分のところ
にある。店の名は「月島ロック」。オーナーはわたしの
友人のN君。N君は今はこの店と同じく月島にある「月
島カフェ」を経営しているが、本業はオモシロイ物なん
でもありのプロデューサーで「勝手に観光協会」なるも
のを勝手にぶちあげ、三浦じゅん氏とともにゆるキャラ
を世に送り出した仕掛け人の一人である。

すでに35㎞地点を通過した。先頭は瀬古か高橋尚子か
アべべか。はたして誰がレースを制するか。興味はその
1点だが、最後の勝負所40㎞地点にはかってIRC2
スタジオがあった。このスタジオが設立されたころ。有
明は倉庫以外はなにもないだだっ広い原っぱだった。
レインボウブリッジもなければもちろん東京マラソンの
最終地点であるビッグサイトもなかった。1980年代
90年代と日本中のだれもがより良い未来が来ると信じ
切っていた時代だった。当時の副都心計画は実行され完
成間近だけど、今をとりまく現実は、かって見た夢とは
随分違う世界が広がっているように見える。

どうやら先頭ランナーがゴールしたようだ。
優勝者は2時間10分あたりで完走したようだが、都庁
前から始まったわたしの東京マラソンは数十年の時間が
経過したようだ。今年の中継はこれで終了します。
by kasuya_senji | 2009-03-11 12:54 | Comments(0)
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