2012年11月7日
タクシー強盗をして
9月10日カルアリを発ちローマ経由でロンドンに向か
った。
わたしはイタリアを後にしたが作業は終わってなく、エ
リカ、Gさん、戸軒、ジュリはまだ数日カルアリに滞在
する。そして、仕事が終わった順に、というか日本に帰
らなければならない順に帰国の途につくが、当の本人の
ジュリは、8月の末に一番先にカルアリに来て、最後ま
で一人残って2週間後の9月14日、日本に帰ってきた。
経費の関係で仕方なかったことだが、最後の日のレコー
ディングなど日本のスタッフはもう誰もいなかった。
まあ、滞在時は連日朝から晩まで、衣装合わせ、ヘヤー
スタイリング、メークアップテスト、カメラテスト、打
ち合わせ、プロモーションビデオ撮影、レコーディング
と休みは一日もなかったが、文句ひとつ云わずに頑張っ
たのだからイタリア人のスタッフみんなに愛された。
よく頑張ってくれたと思う。やはり、洋の東西を問わず
文句いう女は嫌われるということだ。
私がイタリアを離れる前夜の9日の夜。トリオ・ザ・渋
谷テレビの打美弟の推薦するサルディニァ郷土料理屋サ
・ドム・サルダで最後の晩餐。プロセッコで乾杯。白身、
海老、イカ、タコの魚介類のアンティパスタに続いてキ
ノコのパスタが出た。なんと、このフレーグラというパ
スタは麺ではなくアフリカ料理のクスクスのような小豆
大のつぶつぶパスタ。初めて食べたがそのあまりの美味
さに撮るのを忘れてしまい写真はないが、そのかわり作
り方を紹介しておきましょう。
<キノコのパスタ>
フライパンで細かく刻んだポルチーニ茸、ガーリックを
オリーブオイルで炒める。
フライパンに野菜スープとフレーグラを入れ、焦がさな
いように10分程スプーンでかき回しながら煮込む。
すこしやわらかい炊き込みご飯のようになったら出来上
がり。簡単でしょう。サルディニアでは家庭料理。
調味料は塩、胡椒だけ。味はポルチーニ茸の旨味と野菜
スープのだしで整えるのみだが、小麦の味がして、ポル
チーニが沸き立つように香って、こんな美味い物食った
ことない。ボーノ! ボーノ! ボーノ!
帰国後、麻布二の橋にあるイタリア料理屋ビーソ・リー
デ通称ピチ屋で造ってもらったが、オリーブオイルでポ
ルチーニとニンニクをフライパンで炒めるとき焦がさな
いこと、フレーグラはあらかじめ5分程茹でておき、そ
れをスープやキノコと一緒に5分程煮込むが、やはり焦
がさないようご注意をと言ってた。
京都のBOCA・DEL・BINOにも造ってもらった
がソムリエのお池君はフレーグラの堅さ加減の調整に気
をつけてくださいとのこと。ついでに今月のBOCA・
DEL・BINOはタヤリン(平打ち麺)にシンプルな
バターとパルメザンチーズのソース!
上から白トリュフをたっぷりかけてお楽しみいただけま
すとの事。秋の京都も行かなきゃだな。
パスタの話ばかりになったが、このカルアリのサ・ドム・
サルダの郷土料理屋たる所以はメインの馬肉。カルアリ
では奇しくも初日と最後の日の夕飯が馬肉となったが、
初日のベスパクラブが男気一直線の塩胡椒味だけのステ
ーキだったのにくらべ、このサ・ドム・サルダで食べた
のはドンキー(ロバ)の頰肉の赤ワイン煮。とろけるよ
うでとても美味く、文字通りほっぺの肉が落ちるようで
した。馬美味し。
◎
飯の話のついでに次の写真はロンドン。クイーンズゲイ
ト・ザ・ゴアホテルのイングリッシュブレックファース
ト。これにコーヒー&オレンジジュースがロンドンでの
朝の定食。
◎
次の写真はメイフェアーのミレニアムホテルB1の日本
レストラン「将軍」のオーナーママ。ジョークの名手。
例の満員だぎゃー(マインド ザ ギャップ)は彼女作。
今回はインドジョークを教えてくれた。インド人の英語
は現在進行形で、私は昨夜夕食を食べたという過去形は
「I am eating dinner last
night」
と言うと教えてくれた。現在進行形インド英語はジョー
クではないが、インド人は皆頭を左右にゆらゆらと振り
振り話すと云うマネが妙に面白かった。
ママの美人を売りに多くの有名ミュージシャンに愛され
ている日本レストラン。ママは名古屋出身だからロンド
ンで「味噌煮込みうどん」が食える。美味し。
彼女が手にしてるのは岡崎堂からの暑中見舞い葉書。
◎
お馴染みクマ原田氏とダダすど。すどが被っていいる帽
子は、俺とお前とスキンヘッドが二人並んで歩いてると
ゲイのカップルと間違われると私が買って渡した物。
◎
12月のラウンドハウスでの布袋ライブのプロモーター
の3Aのオフィース。初め間違えて左隣のオフィースに
入ってしまったが、機嫌良く向かえてくれ、間違いと分
かると機嫌良く送り出してくれた。
◎
ボンドストリートのルイ・ヴィトンのウインドウの靴。
靴買えば良かった。12月に行った時には速攻で買いに
行くが、さて残っているか、、、
◎
ロンドンの秋空。ヒースローから飛び立つ飛行機が見え
る。この飛行機で帰国した。
◎
帰国して見た日本の秋の夕空。
◎
PIERROTから送られてきたフレーグラと乾燥ポル
チーニー。半ズボン履いてるからイタリアから帰ってき
た9月半ばのまだ暑かったころ。
マイデスク
これで何が自慢か分からず終いままイタリア自慢を終了。
きっと私はイタリアに行って来たことが自慢だったので
しょう。だって、ロンドンで友人にイタリアに行って来
たんだと言うと、誰もが皆、
「How sweet!」
とても羨ましそうな顔をしたのですよ。
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付録ー1
オフィースの写真が登場したついでにオフィースの壁に
ピンナップしてある写真をご紹介。
左;岡崎堂。
右:モンローとアンバン・クロフトに囲まれたハンフリ
ー・ボガード。
この写真のキャプションは
「俺もついにボギーと並んだぜ」。
付録ー2
帰国すると写真家のBがLIFE誌の表紙を飾ってた。
但し発禁。