2010年8月25日
週間誌はめったに読まないが、先日名古屋から帰るとき
手元に本がなかったので、キオスクで週刊現代を買った。
決め手は、
菅「小沢は死んだ」
鳩山由紀夫「菅か小沢か」オフレコで語る。
だったが、この2つの記事はつまらなかったなあ。
では、買って損をしたかというと、そうでもなかった。
大橋巨泉「今週の遺言」が面白かったのである。
第89回
「人の死に同性愛者はふさわしくないのか?
日本にはタブーが多すぎる」
という89回目の遺言で、要は今野雄二さんが亡くなっ
て乞われて追悼のコメントを出したら、同性愛者という
言葉が死者にふさわしくないという理由で放送されなか
ったという事がきっかけとなり、日本に於ける主にテレ
ビ放送の「タブー」についての遺言なのである。
巨泉さんの文章を引用すると、
「それにしても日本国にはまだタブーが多すぎる。皇室
問題を筆頭に、在日外国人、部落問題など半世紀前と
ほとんど変わっていない。(中略)。大相撲の問題な
どその典型で、司法も生ぬるいがメディアもだらしが
ない」と言い放ち、その後の文章が面白かった。曰く。
「北野武はすでにタブーのひとつか。日本では見ないが、
アウトレイジ(北野監督映画)なんて、こちら(カナ
ダ)ではボロクソの駄作扱いだぜ」
北野映画件に関しては思いあたる節も大いにあったので、
この一刀両断ぶりがクソ暑い夏に吹いた一幅の涼風であ
りました。たまの週刊誌もおもしろい。