2012年7月4日
日本人と中国人の互いの国民感情は、近年好感が過半数
を超えていたが、今年の調査では中国でも日本でも嫌い
が過半数を超えた。
国民間の好き嫌いは領土問題に関係があるようで、今回
は石原都知事の
「尖閣諸島購買してやるぜ文句あるか!」
というワイルド発言が原因ではとのことだが、さすがN
HKはこの調査の結果はさらりと流し、
「文化面では互いに好感情が増大しています。特に若い
世代で」
という主題でニュースを構成していた。
上海で行われた若者文化交流会の模様が紹介され、アニ
メあり漫画ありアキバありAKBありジャパンポップス
ありであったが、日本側からペインティングアーティス
トも紹介されていた。
紹介され壇上に上がったペインティングアーティストは、
即興で素早くアッと言う間に絵を描き上げ、いかがでし
ょうかと満面の笑顔で客席をふり向くと、旧知のタケち
ゃんだった。!!!!!
シンガポールでは名が通り始めたとは知ってたがいよい
よ中国本土に進出かといたく感心して、タケちゃん画伯
を紹介してくれたTA森にその事をメールすると
へ〜、そんなのに出てたんだ
この間はラジオに出てたけど訛ってたよ(笑い)
と返信が来た。
異国民間の好悪感情はたいがい領土問題だそうで、今回
のメドベージェフの国後訪島も、
「この島はどこ国の島ですか?」
とロシア人島民に聞かれたロシア首相が、
「日本の領土だ」
と答えるわけがないし、そんなこと言ったら島民に風光
明媚なところを案内しマショーカと断崖絶壁に連れてい
かれ突き落とされるかもしれない。
「ロシアの島だ」
と答えるのはあたり前だとは思いつつも、我らが日本国
民の感情は逆撫でされました。プーチンは飴、メドベー
ジェフは鞭という役割だとわかっていても、
「日本人は酒も喉に通らないだろう」
と云う分けの分からない憎まれ口も余計だった。
道東選出議員鈴木宗男が道民に北方四島は必ず返還させ
ます!と言うのと同じことなのだが、そうして、双方が
そう言い合ってしまえば、後は一歩も引けず、最後は好
きだ嫌いだで反目するしかなく、嫌悪感が増大していく
のであろうが、互いに嫌いになって都合がいい事は交戦
しやすいという事である。
かっての江沢民も金正日も現代の石原も
「文句あるか? なんならやったるぜ。」
といつも瀬戸際外交で交戦気分を煽りに煽る。まったく
困ったものだが、だから、二枚目のタケちゃんが上海市
民の前で満面の笑顔をふり撒いた時、これで対日好感度
アップ間違いなし、少なくとも上海市民は日本に交戦を
仕掛けないだろうと是安心したのである。
この際、訛りはかまわないってことで。