予防接種の夜の晩餐会
愛知県芸術劇場にて「今井美樹ライブ」。
神戸。大阪。のライブを終え、愛知は3本目にあたる。
朝、近所の内科でインフルエンザの予防接種をして愛知芸術劇場
にでかけた。
倅が来年大学受験だから、この季節に親父が悪質なウイルスを家
に持ち込むと、受験を控えた倅は寝込むことになり、勉学ままな
らず試験にスベってしまうかもしれない。そうなるとローニンが
家に居着くことになり、去就定まらぬ若い輩が家でゴロゴロして
いると、家中の雰囲気がナンダカ明るさを共わなくなり、今度の
休みは温泉旅行へでもでかけないか、などという楽しい企画も倅
には内緒で小声でするようになるかもしれず、なんとも健康的で
はなさそうだ。
それもこれも、元はといえば親父が家にウイルスを持ち込んだの
が原因だと1年中言われかねないのはいかがか、と予防接種をし
てきた。もちろん、コンサートツアーにウイルスを持ち込むこと
など禁止行為中の禁止行為である。予防接種は、まずはこの為に
してきた。
風邪引いてませんか?
卵などのアレルギーはありませんか?
既往症は?
最近ビョーキしました?
全てノーなので、めでたく接種してくれた。
風呂には入ってはいけませんよ今夜は。お酒は少しだけならかま
いませんが、大量に飲むのは禁止です。と看護婦さんに念を押さ
れた。
3本目にしてコンサートはますます快調。
ライブ後は、今井美樹さんとは別にバンドメンバーと連れ立って
「中華料理」へ。
青山にある「リストランテ・ヒロ」のヒロさんが名古屋ではじめ
た中華料理屋で、イタリアンの名匠らしくイタリアンチャイニー
ズレストラン『CINO HIRO』
前菜の美濃鳥の冷菜でやられてしまった!こんな美味いもの食っ
たことがないぞ。水と醤油だけで煮込んだ焼豚のトロトロさ加減
には、声も出なかった。メインディッシュの中国山椒をふんだん
に使った「激辛坦々面」では全面降伏。
ソムリエのY君のワインセレクションが素晴らしい。
まずはシャンパン。
次は、ソーベニオンブラン。
ソムリエは「この微かな猫尿臭がこのワインの特徴でございます」
と若いだけに言葉使いはあくまでも丁寧である。
普通は若いと言葉使いを知らないものだが修行している人は違う
ね。家でゴロゴロ。外でフラフラ。フリーターだかニートだか知
らないが、修行の旅に出なさい!言葉遣いを覚えなさい!
次は、トスカーナのシャルドネ。1995年。
次は、クヲーター・ナス。1999年。
最後は、果実の甘味が香るリフレスコ・アンティーコ。
シャンパンから始まって、6人で6本を空けてしまった。
食欲と酒欲が満たされきった最高の晩餐だった。
あれっ?
お酒は少量を程々にと看護婦さんが言ってたなあと気がついたの
は、その後に合流したサンデーフォークの桑原社長ともう一軒出
かけ、さんざんパラっ飲み終わった後だった、、、