次から次へと忘れていいの?
12月8日のジョン・レノンの命日にジョンの記事を掲載してい
たのが、見た限りでは読売新聞しかなかったなあ。日経も産経も
記事の掲載がなかった。朝日は見ていないからどうかはしらない
が。命日に毎年毎年の記事になることはないと思うが、25年だ
とかの区切りの年には、いくつか新聞やマスコミも取り上げるか
と思っていたが、そうでもないらしい。
「降る雪や 明治は遠く なりにけり」
と中村草田男が、忘れ去られ行く明治という時代を感嘆したのは、
いつの頃のことだったのだろう。明治という時代が主題になるく
らいだから、人々の記憶にまだ明治時代が生きていた大正時代の
ことではなかったかと想像する。だとすれば、たった十数年前の
ことでさえ簡単に忘れ去られていくのである。日本では。
25年も前のことなんか、どーでもいいんだろう。
でも、昨日も書いたが、自分のものにするためというとんでもな
い理由で人の命を奪うことを平気でする人が世の中にはいるので
ある。その典型であり象徴的な事件がジョン・レノン殺害事件で
あったのではないか。
そこに思いを馳せれば、子供が殺され幼い命が奪われていく事件
が頻繁に起こっている現代に、あらためてこの事件を報じ、警鐘
を鳴らし続ける必要があるのではないだろうか。