受験生の母親
今年の冬は、うちのかみさんは受験生の母親をやっている。
塩野七生さんはその著書「ローマの街角から」で、
「今年の夏は受験生の母親をやった。といっても三度三度消化の
良い食事を用意する程度の母親でしかなかったが、、、」
と、書いておられたが、うちの受験生の母親は悪銭奮闘しているよ
うだ。
昨日の朝、倅がイッテキマスと覇気なく受験にでかけたと書きまし
たが、それからが大変だった。某大学の願書の提出期限が2月7日
必着を2月7日消印有効と息子がまちがえていて、今日届かないと
受験できないことがわかった。その某大学は地方の大学で、ヤマト
や佐川急便では、間に合わない。
郵便局に受験料を払い込み、払い込み伝票を願書に添えて、航空便
サービス会社に手配して、ナントカ当日中に学校に届くことになっ
た。さいわい、その大学は日本海側の町にあるが、雪の影響もなく
航空便に遅延はなく、夕方の便で届くことになった。
大学側も、こういった間違いは毎年必ず数件あるようで、仮に事務
窓口業務が終了する夕方5時以降になっても、
「おまちします」と対応も親切だった。
あちこちに電話をかけまくり、小雨の中あわてて自転車で郵便局に
行ってきたかと思うまもなく、航空便サービス会社が速攻で玄関を
訪れてくれ、かみさんの大活躍で、なんとか間に合った。
ところが、これで一件落着とはいかなかった。
今朝起きてみると、かみさんが、また、電話をかけまくっていた。
提出する願書のなかにセンター試験の受験番号の提出がされてな
く、大学から「今日中にFAXで送ってください」と連絡があった
そうで、倅君はすでに昨日に続き受験に出かけたあとで、倅の部屋
のどこにそれが保管されているかワカラズ、高校に問い合わせ、送
ってもらえる事になったが、FAXが故障してしまったのだ。
近所の電気屋にお願いしFAXが直ると同時に高校から番号が届
き、その番号を大学にFAXし、大学から確認の電話が入り、やっ
と願書は無事受付終了となった。
もし、これで、最初の大学が合格して、今日受験の2番目の大学が
合格したとしたら、3番目の願書騒動の大学は受験すらしない分け
で、それを考えるとハラダタシイ、、、ホントニもうっ、、、
と、かみさんは怒りマークでぶつっていたので、
「最初の大学も2番目の大学も受かりっこない!という倅の宣言で
3番目の大学受験予定となってるのだから、いずれにせよ合格し
たら目出度し目出度しなんだろう。でも、今日の願書騒動の3番
目の大学まで落っこちたら、おかあさんに迷惑をかけるなこのバ
カモン!と俺が叱ってやるから」
というと、受験に失敗した傷ついた子を叱るなんて事はやめてちょ
うだい!だいたい、アナタは、普段は家のことは何もしないくせに。
あっそうだ。昨日は10時には帰るって連絡があったのにそれ以後
は無しのツブテでいったい何時に帰ってきたのよ!
先週の日曜日だって、、、、とお腹立ちの矛先が、どうやらこちら
にシフトチェンジしたようだったので、
アッ!イケナイ10時半から会議があったんだとマアマアマアとな
だめすかし、家をでた。
しかし、受験生の母親と父親では貢献度がエライちがいやな、、、
と、倅になり代わってかみさんに感謝。お世話になりまーす。