2006年10月11日
手元にガイドブックがある。
よかガイドかごしま。VOL・5。
おじゃったもんせ かごっまに。
という鹿児島観光無料ハンドブック。
これを見ると鹿児島と云えばまず温泉であることが分
かる。
霧島温泉。指宿温泉。妙見温泉。新川渓谷温泉。市比
野温泉。吹上温泉。と温泉郷があり、また市内も露天
風呂あり名湯ありヘルスセンターありと県内のどこを
掘っても湯がわき出てくるような感じである。
また、なんといってもさつまいもがある。紅芋もある。
さつまいもといえば、芋焼酎。芋焼酎といえばさつま
あげ。確か串木野が本場だったかな。目の前で揚げて
もらった出来たてを、猫舌ながらアチチアチチと食っ
たさつまあげの美味かったこと。忘れられまっしぇん。
あッ。これは熊本弁か。KさんもY子さんも鹿児島の
手ミヤゲといえばきまってさつまあげを進呈くださる。
そして黒酢。黒豚。黒毛和牛。黒味噌。とあってナニ
ヤラ黒物が鹿児島のおはこでもあるようだ。
今ではどうか知らないが「花は霧島。煙草は国分」と
唄われたように煙草の栽培も盛んだった。これなんか
は江戸時代の殖産振興策で栽培が始まったのだろうか。
でも、西郷隆盛や大久保利通や島津斉昭等らが稀代の
ヘビースモーカーとは聞いてないのでひょっとしたら
明治以後栽培が盛んになったのかもしれない。ほんと
うに良質な葉が採れるのであれば、鹿児島産葉巻で一
旗あげるに挑戦するのもよいと思われるが、ガイドブ
ックに煙草が紹介されていないところをみると産業と
してはほぼ打ち止めであるのかもしれない。
あと忘れてはいけない。鹿児島はラーメンが美味い。
豚骨ベースの醤油あり味噌あり、豚骨+鶏ガラスープ
の醤油・味噌味ありと多種多彩で、野菜たっぷり、か
本場黒豚のチャーシューたっぷり、が売り。
で、麺は何製の小麦であるかというと、これは不思議
なことに札幌でも喜多方でも佐野でも尾道でも福岡で
も鹿児島でも、小麦はアメリカ製を使っている。
県特産豚の骨やチャーシューや地鶏からとるガラスー
プや串木野あたりの醤油を使うことにこだわりながら、
麺そのものの材料がアメリカ製というのであれば、ラ
ーメンは日米友好条約的食い物といえるかも。そして、
アメリカの小麦農家に「あなたにとって日米友好は?」
と問えばラーメンと答えが返ってくるのかもしれない。
上海の街中のひとつ路地奥にある「上海麺屋」のラー
メンは白湯(パイタン)の薄めの醤油味がさっぱりと
して美味かったが、あの店は中国製の小麦でつくられ
た麺を使用していることだろう。麺食いはイタリアの
パスタと並んで中国四千年の歴史だもんね。それとも
中米友好やらかしてんのかな最近は。
ガイドブックに鹿児島県人なら知らぬ者なし。という
「茶わんむしのうた」が載っている。
ある店で茶わんむしと注文されたが店の者は茶わんむ
しを知らなかった。店主は客に出したお茶に虫が入っ
ていたのではと勘違い。そこで。
うんだこら いけなもんや あたいげどん
ちゃわんなんだ ひにひにさんどもあるもんせば
きれいなもんごわんさ
ちゃわんについたむしじゃろかい
めごなどけあるくむしじゃろかい
まこてげんねこっじゃ わっはっはー
と、あやまりながら唄います。
「あたいげどん」と「げんなこっじゃ」が方言ポイン
トかな。かごんま出身の酔狂さん。これを読んだら訳
詩をメールにて送ってくだされ。
(牛の蔵の斉木君。ガイドブック進呈ありがとう)