2007年12月20日
男性のマニアックな趣味という印象が強かった「鉄道」
のファンが女性にも広がり、読みやすい書籍や雑誌の出
版が相次いでいると新聞記事にでていた。
こう書いてある。
「JR時刻表」などを出版する交通新聞社は今月1日、
女性のための鉄道エッセー・ガイド「鉄子の部屋」を出
版した。
この本の内容は、男性鉄道ファンのような、貨物列車の
横腹に黄色くかかれている「ト・ハ・ヨ」という記号は
なになにであるとか、この車両はいつどこの会社で作ら
れ△△鉄道会社によって何年に採用されたものであると
いうような知識を競うのではなく、気楽に楽しむ方法を
紹介するもので、現地で見たもの、食べたもの、面白か
ったものが書かれている。
同社では車内から見た風景を中心に編集した本も刊行さ
れている。ここでも、女性は鉄道そのものよりも付加価
値を楽しむ人がおおいので、きれいな風景や駅弁・郷土
料理などの味覚情報は積極的に掲載したという。
こういった女性鉄道本の先駆けに、昨年の11月に発売
された「女子と鉄道」という本があり、エッセイストの
酒井順子さんが・・・
と書きこんだところで、電話ですと言われ出ると、今年
の2月まで我が社にいたSジュンコさんから、
「お元気ですか。新しい仕事場がきまりましたので連絡
しました。在職中はおせわになりました。皆様にもよ
ろしくお伝え下さい。では良い年を」
との電話だった。ジュンコさんは、我が社を離れあたら
しい会社へ移ったものの、その会社の事業が縮小される
ことになり、結局半年ほどで職を失うことになったが、
やっと仕事場が決まりました言う声が弾んでいたのが嬉
しい電話だった。
順子さんと書いたところでジュンコさんから電話なんて、
妙な偶然もあるものだが、余談はさておき酒井順子さん
の本のことである。酒井順子さんが「小説宝石」に連載
したエッセーの反響が大きく、それがまとめられ「女子
と鉄道」というタイトルで出版された本で、これまでに
1万5千部を売り上げているらしい。内容は各地の鉄道
の情景や鉄道系グルメから電車にはつきものの痴漢の考
察に至るまでの多岐にわたるという。この痴漢の考察が
いかにも女性の鉄道ファンらしくて、目のつけ処がシャ
ープだ。しかし。この本のタイトルの「女子と鉄道」の
”女子”はなんと読むのだろうか。
じょし? =教科書的。小中校的。
おんなのこ? =おんなは可愛い的。
おなご? =時代物的。
最近はごぶさたのござるのH氏に聞けばきっとこう言う
んだろうな。
「キャピキャピー。おんなのこーと読むでござる」と。
拙者は、おなごと読むがいかがだろうか。
鉄道本続々という記事タイトルに「鉄子ちゃん、増殖中」
とサブタイトルがつけられているが、なぜ女性の鉄道フ
ァンを「鉄子」さんと言うのかは、この記事では書かれ
ていない。担当記者が知らないのか、知っているが、こ
の記事の主題は「鉄子」さんと言う名にあるのではない
から触れていないか、のどちらかではなかろうかと思う。
鉄道マニアは英訳すると「レールウエイ マニア」だが、
英語の「レールウエイ マニア」という言葉は、鉄道フ
ァンをさす言葉ではない。19世紀、鉄道によって流通
大革命が起こった時、株の投機の対象になったのが鉄道
会社で、勝ち残った鉄道会社の株は急沸し一攫千金の億
万長者を生んだが、つぶれた鉄道会社に投機した株主は
無一文となり破産する者が続出したという狂乱の鉄道株
バブルのことを経済関係用語で「レールウエイ マニア」
と呼ぶのだそうで、そこへいくと日本の鉄道ファンは、
マニア的であれ、貨物車両の「ト・ハ・ヨ」が何である
か、車両がいかがしたか、製造会社はどこであるかなど
と知識を得、時刻表片手に電車・汽車に乗って楽しむば
かりといういたって気楽なもので、破産などというオソ
ロシイ事とは無縁であるから「鉄道マニア」などとは呼
ばず、気楽に「鉄ちゃん」と呼んでいるらしいから、そ
の女性版で「鉄子」さんなのである。余計なことですが、
一言申し上げておきます。
では、明日からの3連休ゆっくりお休み下さい。
メリークリスマス。